Archive for 5月, 2011

タラの芽

タラの芽ってご存知ですか?

タラノキと言われるとげとげした木の先に出る新芽のことです。

春先になると、スーパーなどでもパック詰めにされて売っているのをよく見かけますね。

今は、栽培用のタラノキもあるので、スーパーで売られているタラの芽はこれ方採ったもののようです。山菜の王様とも言われており、てんぷらにして食べることが多いのではないでしょうか。

我が家ではタラの芽は実家から届けられる春の知らせのような存在です。田舎から届けられるタラの芽は太くて立派で風味も格別。おなか一杯てんぷらで味わってからは、味噌和えなどで楽しみます。ゆでて細かく刻んで砂糖や酒で調味した味噌を和えれば出来上がりです。味をなじませるのと殺菌のためフライパンでいってから保存した方がいいですね。

ところで、タラノキですが、その新芽だけでなく樹皮や根皮にも薬効があるそうです。

健胃、利尿などを目的に胃潰瘍や糖尿病、肝炎、リウマチなどに、樹皮を煮出した液を飲んだりしたそうです。

タラの芽が持っているようなあの独特の苦み。確かに何かに効きそうな感じがします。

診察室の机

当院の診察室の机は木のぬくもりたっぷりのオーダーメイドです。

稚内にある『木馬館』という作業所で作っていただきました。知的障害者、精神障がい者その他さまざまな稚内地域の生活支援事業を行っているところです。10年ほど前に市立稚内病院に勤務していたときに、見学させていただく機会がありその時のことが非常に印象的でした。数件の建物があり、その中にはとても作業所とは思えない、大きな木工機械の数々が配置されています。各自の障害合わせた形で作業ができるよう工夫がなされ、通所者さんたちが一生懸命に作業されていました。当時は積み木や、子供用のいすなどの小さな作品から、会議所などで使う大型の家具まで制作しているということでした。

丁度見学の説明をしてくれていたスタッフさんが、何気なく「先生が開業したり、家を建てるときに言ってもらえれば、椅子でもテーブルでも作りますよ」と言ってくださったのがとても心に残りました。こんなに一生懸命働いている通所者さんに作ってもらえる、また、作業所の経営のほんのわずかな部分だけれどお手伝いできるなんて、こんな素敵なことはないんじゃないかしら。いつかそんな時が来たらお願いしてみよう・・・とその時から考えていました。

それから10年ほどがたちまして、今回の開業に際して、診察室の机をお願いしてみたところ快く引き受けてくださいました。

それからは、メールや郵便でこちらの希望をあれこれと伝えてそれを形にしてもらうという作業を繰り返して、木のぬくもりたっぷりで、作りのしっかりとした机が出来上がりました。診察室2つに、それぞれ違う形の机が置いてあります。ほのかに木の香りがして診察室にいるとくつろいだ気持ちになります。きちんと院長室も作ったはずなのに、診療以外の仕事もなんだかいつもこの机でしてしまいます。

木馬館の皆様ありがとうございました。

この木は??

この木も、開院のお祝いに頂いたものです。

くりくりっと葉がカールしていて、とてもかわいい樹木です。待合室内では日当たりのよいところにおいています。

観葉植物の育て方の本を見てみたのですが、この木の名前がわかりません。見たところ、育て方に工夫のいるタイプの木には見えませんが、それでも木によって特性があるので知りたいところです。これからどんな成長を見せてくれるのか大事に育てていきたいと思います。

果菜ちゃん

これなんだかわりますか?

これは、『果菜ちゃん(かなちゃん)』という水耕栽培キットです。

このトマト型の容器の中に、液体肥料が循環していて、それを吸って苗が育つというものです。

これを見つけたのは昨年のことでした。「日光さえ当たれば冬でもトマトが育てられる」という記事をホームページで見つけて、トライしてみたいと思って購入したのが始まりでした。実際のところ、温室でもない限り冬にトマトは難しいということが分かったので当初のもくろみは失敗。

それでも、これ、とても面白いんです。

通常の栽培では、土が根の成長の妨げとなるため、トマトの苗の成長にも制限がかかります。しかし、水耕栽培の場合、水の中で根はどこまでも伸びていき、それに伴って苗もみるみる成長していきます。たった一本のトマトの苗でトマトの森が出来上がるんです。夏のベランダにこんもりと茂ったトマトの森。今年はミディトマトに挑戦です。

楽しみ楽しみ!!

育児

私自身、子育て中のワーキングマザーをしています。

子供を育ててみて、子供に自分は育ててもらっていると感じますし、また、自分のちっぽけさ、大人げなさをつくづく感じます。

子供が生まれるまでの自分は、何事も努力すれば結果がついてくると感じていたように思います。勉強、仕事など失敗することもあったけれど、それは自分の努力のしがたが間違っていただけで、軌道修正していけば次はうまくいく。

ところが子供が生まれてみると、事情は全く変わってしまいました。育児書を片手に書いてある通りのお世話をしても、小さなその生き物は嫌な時はとことんぐずるし、せっかく作った離乳食も吐き出してくれる。こちらが疲れてくたくたでも、お構いなしにかまってかまってのアピール。1歳にもならない赤ちゃん相手に感情的になる自分がいて「ああ、私ってかなり情けない存在ね…」とさとりました。

丁度そのころ勤めていた病院には沢山のベテラン看護師さんがおり、育児のちょっとした相談をさせてもらうことで安心したり、元気をもらったり出来てどんなにかありがたかったか。そんな些細なことで悩んでいた自分を笑い飛ばすことで、どれだけ勇気がわいたことか。

日々診療をしていますと、出産、育児で躓くお母さんがいらっしゃいます。でも、それって当然のことなんだろうなと、自分の育児を通して感じます。不安な時、誰かに相談することで楽になることもたくさんあります。疲れてしまったときに、ちょこっと相談してみるのもいいものですよ。

発達障がいという言葉は最近とても耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

以前は、主に自閉症等として小児の患者さんの疾患としてとられられていることが多かったものです。ですので、診察ももっぱら小児科か、児童精神科の先生が行っておりました。しかし、小児科でみてこられた患者さんも成長し成人を迎える中で、一般精神科での対応が求めあられるようになります。また、最近では知的障害を伴わない発達障がいが存在するということが医療者だけでなく、一般の方にも認知されるようになり、社会生活でなかなか周囲を馴染むことができないといったことから「もしかして自分は発達障がいではないだろうか」と自ら診断を求められる方も増えてきました。

当院でも、そういった要望にお応えするために診察を行っております。心配だけど、どこに相談したらよいかわからないといった方は相談してみてください。

グズマニア

開業に際して、たくさんの方からお祝いのお花と観葉植物を頂きました。心からお礼申し上げます。

こんなにたくさんのお花に囲まれるのは、生涯後にも先にもないような気がします

残念ながらお花の方はしおれてきてしまいましたが、胡蝶蘭と木々は今も元気にしています。

いただいた、観葉植物の中で少し変り種がありました。『グズマニア』といいます。パイナップルを同じ系統の植物のようで、縞模様の葉が印象的です。育て方もかなり変わっているようで、水やりは葉の間にあげるのだとか。植物を育てるのは好きなので成長が楽しみです。待合室の一角にありますので、お越しの際は見てみてくださいね。

初診の受付

クリニックを開業して1週間が過ぎました。

今日は初めての受診についてのお話をさせていただきますね。

当院での診察は受付をしていただいたあとで、まずは当院PSW が予診を取らせてもらっています。今回受診に至った経過や、生活面のことや健康面のことなどを聞かせていただきます。精神的な悩みごとというのは、生活の中の出来事や家族関係などが影響していることも多いため、これらの情報が非常に参考になります。

その後、医師による診察が始まります。診察では、まずお話をしっかり聞かせていただくことを基本にしています。聞いていく中で、ご本人の一番困っていること、どうしていきたいか、そのためにはどうすればいいのかといったことが、自然と導き出されることもありますし、通院を続ける中で見えてくることもあります。また、合わせて少量のお薬を用いた方がいい場合もあります。それらを診察の中でよく相談して決めていきます。

初めての診察ではこれらの手順がありますので、少々時間がかかります。しかし、初回でしっかり病状を把握することで、2回目以降の診察がスムーズに進みます。

以上簡単にですが、初めての受診についてお話ししました。誰かに話をすることで楽になることもあります。迷われている方がいましたら、一度ご相談ください。

今年のゴールデンウィークは寒くて、雨が降ってあまり楽しめない天気でしたね。我が家も例年ならば滝野や動物園に行ってくるのですが、今年は自宅でのんびりとなってしまいました。
今日あたりから少しずつ暖かくなってくるのでしょうか。せっかく新しいスニーカーも購入してみたので、晴れてピクニック日和になってほしいものですね。

ついに始まりました。

5月2日についに診療が始まりました。
開業の準備をしてきましたが、慣れない手続きの連続で意外に疲れていました。診療初日に患者さんに来ていただいて、診療を開始して。新しい診療所でしたので、もたついてしまいましたがやはり本来の仕事をできるので、私の方もホッとしました。
少し前のことになりますが、4月30日に医療関係者の方を招いての内覧会を行いました。ゴールデンウィークの最中にもかかわらず、たくさんの方に来て頂きとてもありあたく、またとてもうれしかったです。それから、たくさんのお祝いのお花もいただきまして、諸先輩の先生方々のお気遣いにうれしさと、気のひきしまる思いを感じました。
居心地の良い診療所、頼れる診療所を目指して、一日一日大切にしていきたいです。
これからもよろしくお願いいたします。