育児

私自身、子育て中のワーキングマザーをしています。

子供を育ててみて、子供に自分は育ててもらっていると感じますし、また、自分のちっぽけさ、大人げなさをつくづく感じます。

子供が生まれるまでの自分は、何事も努力すれば結果がついてくると感じていたように思います。勉強、仕事など失敗することもあったけれど、それは自分の努力のしがたが間違っていただけで、軌道修正していけば次はうまくいく。

ところが子供が生まれてみると、事情は全く変わってしまいました。育児書を片手に書いてある通りのお世話をしても、小さなその生き物は嫌な時はとことんぐずるし、せっかく作った離乳食も吐き出してくれる。こちらが疲れてくたくたでも、お構いなしにかまってかまってのアピール。1歳にもならない赤ちゃん相手に感情的になる自分がいて「ああ、私ってかなり情けない存在ね…」とさとりました。

丁度そのころ勤めていた病院には沢山のベテラン看護師さんがおり、育児のちょっとした相談をさせてもらうことで安心したり、元気をもらったり出来てどんなにかありがたかったか。そんな些細なことで悩んでいた自分を笑い飛ばすことで、どれだけ勇気がわいたことか。

日々診療をしていますと、出産、育児で躓くお母さんがいらっしゃいます。でも、それって当然のことなんだろうなと、自分の育児を通して感じます。不安な時、誰かに相談することで楽になることもたくさんあります。疲れてしまったときに、ちょこっと相談してみるのもいいものですよ。

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